2015年10月24日
31日・11月1日 「普段着の山口を楽しんで」 “成人”を迎えたアートふる山口
▲右:第2回から飾られているさをり織り
「10月末といえば、山口の秋もグッと深まり、紅葉の葉も色づきはじめた頃。家族で、友達同士で、あるいはカップルで、山口の歴史薫る地域をのんびりと散策し、アートふるな一日を過ごしてみませんか。『アートふる』とは、アートが『天から降る』、アートが『Full=いっぱい』という意味があります。イベント会場になっているこの地域は、昭和の初期まで山口の中心地として大変栄えてきたところ。現在でも『大内文化』や『毛利文化』、そして『明治維新』など、多くの史跡が残っています。4月には『桜』、6月には『ゲンジボタル』。今回は歴史と文化をアートふるに楽しんで下さい。きっと懐かしい感動がそこにあるはず。普段着のままの山口を心ゆくまでお楽しみ下さい」。これは、1996(平成8)年10月26日と27日に開催された、第1回アートふる山口でのあいさつ文だ。
今年で20回目を迎えるアートふる山口が、31日(土)と11月1日(日)に開かれる。会場は、一の坂川および竪小路周辺。時間は、両日とも午前10時からで、初日は午後5時、2日目は4時まで。ボランティアで構成する同実行委員会(畑谷友幸委員長)の主催。
今年で“成人”を迎えるこの催し。当初の「秋のイベント」から、テーマ館である大路ロビーを中心にした「年間事業と、秋の複合的発表会」へと成長を遂げてきた。
イベントの中核を成すのは「小さな美術館」。民家、商店、公共施設など約60カ所の手作りの展示場に、絵、写真、書、工芸品などの“美術品”が展示される。昔から伝わる貴重なもの、ちょっと変わった趣味のコレクション、個人の制作した作品など、展示品のジャンルも多彩。
C・S赤れんが前では、各種音楽演奏や着物アートコンテストなどがステージで繰り広げられる。また、食べ物が楽しめる「アートふる横丁」や、子ども向けイベントも。さらに、一の坂川沿い多目的広場、八坂神社、市シルバー人材センター、野田学園、ふるさと伝承総合センター、法界寺などでもさまざまなイベントが実施される。
イベントの詳細は、当日会場で配布されるガイドマップを参照のこと。問い合わせは大路ロビー(大殿大路、TEL083-920-9220)へ。
特別企画「井上馨、還暦祝いの帰郷」 初代円朝を伴い、十朋亭へ
大路ロビーではこの2日間、特別企画展「井上馨、初代円朝との山口旅行~還暦祝いの帰郷」が開かれる。
今年没後100周年を迎え、命日の9月1日には「没後100周年記念祭」も井上公園(湯田温泉2)で開かれた井上馨。長州藩の攘夷を止めるために1864(元治元)年、英国留学から帰国した際、伊藤博文と十朋亭に宿泊。その後も交流は続き、1896(明治29)年には還暦の翌年に初代三遊亭円朝を伴って、十朋亭当主の5代目萬代利兵衛の還暦祝いのため、山口へ帰郷した。
今回の特別展示では、その時に書かれた寄せ書きや、記録から探る当時のエピソードなどが紹介される。
主催する大路ロビーは「お茶目な馨侯の様子が分かり、とても興味深い」と話す。スタッフからの説明も受けられる。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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