サンデー山口

　2003（平成15）年に「十朋亭」と「杉私塾」を、2014（平成26）年には十朋亭周辺の萬代家母屋・離れ・蔵、竪小路沿いの家屋とその敷地を市に寄付した萬代一平さんが、18日に東京で亡くなった。91歳だった。
　下竪小路で江戸時代中期からしょうゆ醸造業を営んできた萬代家の離れとして建てられた十朋亭は、幕末に多くの維新の志士が出入りした場所。同家が山口市から離れてしまったこともあり、市に寄贈された。
　市では、明治維新150周年の2018（平成30）年に向けて、一帯を「明治維新を学べる回遊拠点」として整備・活用する方針だ。