2016年02月06日
市中心部の2年後「維新150年」は? 記念施設・博物館整備など要望中

▲菜香亭周辺には「創造的歴史公園」が整備
2018(平成30)年の明治維新150年まであと2年。昨年は、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の放映や、萩の世界遺産登録など大きな話題があった。今年は薩長同盟、そして四境戦争(第二次長州征伐)から150年にあたる年。1月16日にはYCAMで、長州藩主・毛利家の子孫である毛利元敦氏と薩摩藩主・島津家の子孫である島津公保氏がそろって登壇する記念シンポジウムも開かれた。ほかにも「明治維新150年記念事業実行委員会」による各種事業や、1面に掲載した「図書館薩長同盟」のように、さまざまな取り組みが予定されている。施設等の整備はどうか。
山口市は山口県に、山口県は国に、国を挙げての「明治150年記念事業」に取り組むよう働きかけている。中でも、「明治150年記念施設」の整備と山口県立山口博物館の建て替えを強く要望。場所は、藩庁門、山口県文書館、山口市市歴史民俗資料館等、明治維新に関連する施設・資料が多く立地する「現博物館周辺が望ましい」としている。
山口市は「『明治維新策源地』として多くの史跡を残す大内文化ゾーンを、例えば、都市の中における『明治150年記念公園』のようなコンセプトでつながるよう、エリア内の関連施設整備を進めていくべきではないか、との思いで要望した」と説明する。現在、このコンセプトの下で、十朋亭および山口市菜香亭周辺の整備が進められている。2016(平成28)年度には、エリア一帯のシンボルにもなる亀山公園山頂広場の整備に着手。工事完了後は、「山口都市核」を一望できる魅力的な空間になる。
また、2017(平成29)年には、JR6社と地元自治体、観光事業者の三者が一体となって実施する広域的観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン」(DC)が、山口県を舞台に実施される。これに合わせてJR西日本は、SLやまぐち号に新客車を導入。さらに、停車駅駅舎の昭和レトロ風への改修や、D51型(デゴイチ)車両の投入も検討されている。山口市もDCに照準を合わせ、「明治維新、大内文化、クリスマス発祥の地としてのブランド」、「YCAM、中原中也などの文化・芸術」、「人気の高い山口県の地酒と食」、「J2昇格を果たしたレノファ山口」などによる、「山口が目的地となる」ような魅力創造に取り組む意向だ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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