2016年02月20日
2月20日はアレルギーの日 花粉症の季節も到来

▲花粉飛散量が多いと予測されるヒノキ
文部科学省は昨年3月、事故防止の徹底を図る「学校給食における食物アレルギー対応指針」を作成。さらに今月には、学校や病院の給食、外食産業のメニュー作り等に広く使われている「日本食品標準成分表」を、5年ぶりに7訂版(2015年版)に改訂。健康志向やアレルギー対策で食べる機会が増えた発芽玄米や米粉パンを新たに掲載するなど、15年ぶりの大幅改訂が図られた。このような事からも、アレルギー対策の重要性が高まっていることがわかる。
きょう20日は、日本アレルギー協会が定める「アレルギーの日」。花粉症のシーズンも本格化する前に、以下掲載の専門医に相談し、自分の体質を正しく知ろう。以下、代表的なアレルギー疾患を紹介する。
花粉症
スギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギなど約60種類以上もの植物が原因となり、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみとなって現れる疾患。山口県の医師会は、今年の山口県内でのスギ花粉飛散量の予測は難しいが、ヒノキ花粉飛散量は多くなりそうと予測し、少雨の場合はさらに注意が必要だと呼びかけている。
食物アレルギー
卵、牛乳、小麦が代表的だが、蕎麦やピーナッツ、甲殻類、果物、豆類など原因となるものは幅広く、子どもに多く見られるのが特徴の疾患。じんましんやむくみ、咳、嘔吐、腹痛、下痢など、その症状は多岐にわたる。血圧が下がり、意識が遠のく「アナフィラキシーショック」は、死に至るケースもある。
ぜんそく
室内のダニやカビ、ペットの毛などのほか、風邪などによる呼吸器感染、たばこの煙、ストレス、気象の変化、PM2.5などのさまざまな刺激が発作の原因になる。気管支に炎症が起き、咳やたんが出たり、息苦しさ、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と音がするなどの症状が現れる。最近は、咳だけのぜんそくも増加している。
アトピー性皮膚炎
ハウスダストやダニ、花粉、化粧品などの化学物質や紫外線といった環境的要因と、遺伝による体質的な要因とがある。皮膚にかゆみのある湿しんや炎症、肌の乾燥などが慢性的に現れる疾患。顔や首、ひじやひざ裏に発生しやすいとされる。乳児期に始まり、一度治まっても再発するケースもあるという。
アレルギー性結膜炎
目の表面に花粉などがが付着して、結膜(まぶたの裏側と白目部分を覆っている粘膜)に炎症を起こす疾患。目そのものやまぶたなどのかゆみ、ごろごろした「異物感」などが生じ、場合によっては黒目に傷がつくこともある。重症化すると、角膜の濁りや視力低下を引き起こす場合もある。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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