2016年02月24日
28日 水の状況占う“御例神事” 高倉荒神祭

▲右:2014(平成26)年、全階段に手すりを整備
黒川の高倉荒神社で28日(日)、春の大祭「高倉荒神祭」が開催。当日は“御例神事”の結果が午前0時に張り出されるほか、植木市や多くの露店、恒例の福みくじなど多彩な催しで楽しめる。昨年に引きつづき今年も休日開催ということもあり、6千人の来場が見込まれている。
大内氏の祖である琳聖太子が崇めたことを起源とする高倉荒神社。昨年12月で、2002(平成14)年の不慮の火災から社殿が再建されて11年を迎えた。同神社での大祭に先立って、古式にのっとった御例神事が執行される。
高倉山8合目付近に、岸壁からしみ出た水でできた三つの御例池がある。この池の水位は、山の土が含んでいる水の量と連動しているとされ、これを見ることで、その年の農業用水を占うことができるという。
実際に古くから多くの農家が、その年の水の状況をもとに早稲を植えるか、晩稲を植えるかを選択。当たる確率は80~90%と高く、気象予測や農業技術が進歩した今日でも、その合理的な観測方法には信頼が寄せられている。
また、大祭の参加者たちは、田植え後の6月28日に豊作を祈願して、再び同神社にお参りをする。
露店や植木市でにぎわう
鳥居から同神社までの参道約200メートルの間に、約40店舗がズラリ。たこ焼きやクレープ、平川農産物直売所の野菜、農業用品などが軒を連ね、九州最大の植木市場・福岡県久留米市田主丸の植木市が今年も出店する。
空くじなしの福みくじは1回200円。日本酒(一升)やお菓子、文房具などが当たる。また、同神社奉賛会製作の木製ストラップも販売。直径5センチで1個1千円(お札付き)。
神社周辺で交通規制 平川中に駐車場
当日午前9時から午後4時まで、同神社周辺では車両進入禁止や駐車禁止の交通規制がされる。平川中グラウンドに臨時駐車場が設けられるが台数などに制限があるため、同神社では「近隣の方は徒歩や自転車で、遠方の方もできる限り乗り合わせてお越しください」と呼びかけている。
「わたしも含めて役員が代替わりしたので、手探りのなか、良い祭りにしようと努力してきました。毎年少しずつ新しい事を取り入れていきたい。また、次回の休日開催は5年後。家族や友だちなど誘い合わせて、多くの方に来ていただけたらうれしい」と淺井知次責任総代。

Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│ニュース