2016年03月19日
22日 歴史公園&憩いの場として再整備 井上公園の整備が完了

▲何遠亭や園路も整備
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22日(火)、2013(平成25)年度から続けられてきた井上公園(山口市湯田温泉2)の整備が完了し、一般公開される。
同公園の場所は、ホテルニュータナカの南側隣接地で、明治の元勲・井上馨の生誕地。JR湯田温泉駅から温泉街に向かう際の「玄関口」に相当する場所だ。今年は4月2日(土)と3日(日)に開催される湯田温泉白狐まつりでは、毎年大会本部も置かれている。
もともと「井上公園」と呼ばれ親しまれていたが、1959(昭和34)年に都市計画公園になった際、地名から「高田公園」の名称になった。1990(平成2)から1993(平成5)年度にかけて、複合遊具や園路などが整備。2004(平成16)年には、山口市内5番目となる足湯も設置された。そして今回の整備に先立ち2012(平成24)年3月30日、地元からの強い要望もあり、名称が「井上公園」に改名。公園内には、三条実美ら7人の公卿の忠誠を偲ぶ「七卿の碑」、中原中也の詩碑、種田山頭火の句碑、井上馨の銅像なども建つ。
今回の整備は、「湯田温泉まちなか整備事業」の一環としてスタート。近隣住民・ホテル宿泊客の憩いの場・遊びの場としての機能と、歴史的な意義や庭園等の歴史公園機能を、役割や特色に応じ整理・集約。その内容は、園路整備、ライトアップ施設設置、公衆トイレ改築、遊具施設リフレッシュ、プール・噴水撤去など。湯田温泉まちづくり協議会の要望による芝生緑化もされた。また、志士たちの政談の場となったといわれる井上馨生家の離れ・何遠亭をモチーフとした施設も新たに整備。建物は昨年6月に竣工し、同月から土壁塗りを重ね、10月からは見た目を美しく仕上げるしっくい塗りを施工し、仕上げられた。全体の事業費は、約1億7800万円の予定だったが、約2億円へと膨らんだ。整備面積は0.5ヘクタール。
何遠亭(休憩所)の利用可能時間は、1月から3月と12月が午前10時から午後4時、4・5月、10・11月が午前10時から午後5時、6月から9月は午前9時から午後6時。この時間には、案内や解説をするボランティアスタッフが常駐する(水曜は休み)。
管轄する山口市都市整備課(TEL083-934-2773)の塩川勝重主幹は「歴史が身近に感じられる使いやすい公園になった。市民と観光客、たくさんの人に利用してほしい」と話す。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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