サンデー山口

実際の紙面はコチラ（公開期間は発行から1カ月間です）

　2000（平成12）年、宮沢みきおさんら4人が殺害された「世田谷一家殺人事件」。5月22日（日）午後1時半から、宮沢さんの妻・泰子さんの姉である入江杏さんが「悲しみを生きる力に　被害者遺族からあなたへ」の演題で話す公開講座が開かれる。会場は山口グランドホテル（山口市小郡黄金町）で、聴講無料。
　隣に住む妹一家を突然失った入江さん。喪失感の中で、どのように生きる意味をつかんだのか。苦しみを受け止め、再び「生き直し」た入江さんが、その思いを語る。
　主催するのは、（公社）山口被害者支援センター。事件・事故の被害者やその家族は、平穏な日々からある日突然、犯罪そのものによる直接的な被害だけでなく、精神的被害や経済的負担など、さまざまな困難に直面することになる。県民一人一人に、被害者らの置かれている状況や、平穏な暮らしへの配慮の重要性などを深く理解してもらおうとの目的で開催する。
　同センターでは、被害者支援に関心ある人たちが、専門的ボランティア「被害者支援員」になれる養成講座（受講無料）も開催。①入門講座（全2回）と②初級講座（全10回）があり、今回の公開講座は①の第1回を兼ねている。2回目は6月8日（水）にある。一方②は、①の修了認定者が対象で、6月から8月にかけて開催される。講師は、弁護士、臨床心理士、大学教員、警察関係者、同センタースタッフらが務める。申し込み・問い合わせは同センター（TEL083-976-5152）へ。