2016年06月18日
湯田温泉旅館協同組合 「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定

▲認定書を持つ吉本事務局長
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湯田温泉旅館協同組合(宮川力代表理事)は5月25日、経済産業省から「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定、表彰された。
同組合は、①ご当地キャラ「ゆう太・ゆう子」を活用し、全国での観光キャンペーンを展開することで、2009(平成21)年度に38万人を割り込んだ宿泊人員を、40万人まで増加②組合主体で温泉水ミスト「ゆだうるる」や菓子「湯田狐福」の開発を行い、地域資源(観光)にも認定されている「湯田温泉」の知名度向上を図っている③組合が機動力を活かして事業を先導することで、宿泊人員の増加を図っている。例えばインバウンド対策では、現地で開かれる展示会で自らPRすることで、2010(平成22)年度に2千人だった外国人宿泊者数を、2015(平成27)年度に約1.5万人まで増加させた④他県の温泉地と連携して温泉卓球を企画するなど様々なイベントを企画し、湯田温泉の魅力を発信している、ことなどが評価された。②は、女性グループ「ゆだもり」と共に開発。④は、6月5日に「第4回ご当地温泉卓球全国大会」を、西の雅常盤で開催。全国から156人が参加した。
さらに「相互扶助を目的としており、組合自身の利益よりも組合員のためになる事業を推進している。例えば、タブレット端末を利用して訪日外国人の接客を支援する専用アプリの導入経費を組合が負担。このサービスは24時間コールセンターに繋がるため、外国語が話せない組合員でも安心して訪日客からの難易度の高い問い合わせに対応できている」ことも、認定を受けるポイントとなった。
宮川力同組合代表理事は「組合だけの力ではなく、山口市や地域の人たちの協力によるもので、感謝している。今後は、井上公園、中原中也記念館、温泉舎、狐の足あとなどの回遊・街歩きをしてもらえるよう、『街中温泉』だからこそできることを追求していきたい」と話す。一方、吉本康治事務局長は「昨年10月からは乳がん患者への入浴着の導入も進めてきたが、腎臓病など食事制限のある人の専用食や、イスラム教徒のハラール料理などをセンターキッチンから宿泊施設に配達する仕組みを構築していくことも考えている。湯田の財産を増やしていき、いろんな意味で『やさしさを生み出す温泉街』にしていきたい」と意気込んでいる。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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