2017年01月03日
一年の健康を願う七草粥 正月で疲れた胃腸を休める意味も
実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

1月7日に食べる七草粥(がゆ)。正月明けの風習として一般化しているが、もともとの由来とは? 春の七草の効用とともに、食育指導士で「やまぐち食育くらぶ」代表のうっきーこと西本葉子さんによる七草を使ったレシピを紹介する。
七草粥の由来
七草粥は、日本の風習と中国の占いを元にした習慣が結びついたものといわれる。古来中国では六日が年越しで七日が正月と考えられており、占いを由来に7日を「人の日(人日)」としていた。唐の時代になると、人日に7種類の若菜を入れた七種菜羹という汁物を食べ、無病息災を願う習慣が広まった。また、1月7日に官吏昇進が決められたため、朝に七種菜羹(ななしゅさいのかん)を食べることで立身出世を願う意味もあったといわれている。
この風習が日本へ伝わり、日本古来の「若菜摘み(年始に若草を摘んで自然の生命力をいただく)」や「小豆粥(1月15日に食べる)」の風習と結びついて、室町時代以降に七草粥の形になった。そして、江戸時代に「七草の節句(人日の節句)」として五節句(人日、上巳、端午、七夕、重陽)の一つに定められたことで広く定着した。
春の七草の効用
一年の無病息災を願うだけでなく、一般的に松の内の最後の日とされる1月7日に七草粥を食べることは、正月の料理やお酒で疲れた胃腸を休める意味もある。また、昔は青菜の不足しがちな冬場の栄養補給にも春の七草は有用とされていた。
セリは解熱や整腸、ナズナは利尿作用、ゴギョウは咳を鎮める効果、ハコベラは鎮痛・歯槽膿漏(しそうのうろう)予防、ホトケノザは解熱・解毒作用、スズナは利尿・便秘解消、スズシロは食欲増進などの効用があり、それぞれにビタミン類も豊富。
地方によっては七草の種類なども異なり、作り方にもさまざまなバリエーションがある。いずれも生命力あふれる自然の恵みに感謝して、健康な一年を願いながらいただきたい。
七草鍋雑炊 by食育指導士うっきー
七草の効用を生かしながら、家族の晩御飯になります! 卵のたんぱく質や鶏肉の脂は、細胞の再生のために食べたい栄養の一つ。天然出汁をとって体をリフレッシュしましょう!
《材料(3~4人前)》
七草セット…1パック
鶏モモ肉…200グラム
白菜…2分の1個
長ネギ・人参…各1本
しめじ…1房
万能ねぎ…適量
だし昆布…1切れ
酒…大さじ1
水…4カップ(800ミリリットル)
塩…小さじ1
卵…2個
醤油…小さじ1
ご飯…かるく2膳
ポン酢…お好みで
《作り方》
①鍋に水を入れ、昆布を浸す。
昆布は柔らかくなったら千切りにする。
②七草、野菜、鶏肉を食べやすい大きさに切る。
しめじは、いしづきを落としばらす。
③鍋に火を入れ、沸騰したら鶏肉・昆布・野菜の順に入れて、塩を加え、煮る。
④野菜・鶏肉などをポン酢で食べた後、鍋にご飯を入れる。
⑤ボウルに卵・醤油を入れて溶き卵を作り、鍋に溶き入れる。
⑥七草を鍋に入れて、蓋をして少し煮込む。
⑦器に盛って、万能ねぎを載せたら出来上がり。

1月7日に食べる七草粥(がゆ)。正月明けの風習として一般化しているが、もともとの由来とは? 春の七草の効用とともに、食育指導士で「やまぐち食育くらぶ」代表のうっきーこと西本葉子さんによる七草を使ったレシピを紹介する。
七草粥の由来
七草粥は、日本の風習と中国の占いを元にした習慣が結びついたものといわれる。古来中国では六日が年越しで七日が正月と考えられており、占いを由来に7日を「人の日(人日)」としていた。唐の時代になると、人日に7種類の若菜を入れた七種菜羹という汁物を食べ、無病息災を願う習慣が広まった。また、1月7日に官吏昇進が決められたため、朝に七種菜羹(ななしゅさいのかん)を食べることで立身出世を願う意味もあったといわれている。
この風習が日本へ伝わり、日本古来の「若菜摘み(年始に若草を摘んで自然の生命力をいただく)」や「小豆粥(1月15日に食べる)」の風習と結びついて、室町時代以降に七草粥の形になった。そして、江戸時代に「七草の節句(人日の節句)」として五節句(人日、上巳、端午、七夕、重陽)の一つに定められたことで広く定着した。
春の七草の効用
一年の無病息災を願うだけでなく、一般的に松の内の最後の日とされる1月7日に七草粥を食べることは、正月の料理やお酒で疲れた胃腸を休める意味もある。また、昔は青菜の不足しがちな冬場の栄養補給にも春の七草は有用とされていた。
セリは解熱や整腸、ナズナは利尿作用、ゴギョウは咳を鎮める効果、ハコベラは鎮痛・歯槽膿漏(しそうのうろう)予防、ホトケノザは解熱・解毒作用、スズナは利尿・便秘解消、スズシロは食欲増進などの効用があり、それぞれにビタミン類も豊富。
地方によっては七草の種類なども異なり、作り方にもさまざまなバリエーションがある。いずれも生命力あふれる自然の恵みに感謝して、健康な一年を願いながらいただきたい。
七草鍋雑炊 by食育指導士うっきー

《材料(3~4人前)》
七草セット…1パック
鶏モモ肉…200グラム
白菜…2分の1個
長ネギ・人参…各1本
しめじ…1房
万能ねぎ…適量
だし昆布…1切れ
酒…大さじ1
水…4カップ(800ミリリットル)
塩…小さじ1
卵…2個
醤油…小さじ1
ご飯…かるく2膳
ポン酢…お好みで
《作り方》
①鍋に水を入れ、昆布を浸す。
昆布は柔らかくなったら千切りにする。
②七草、野菜、鶏肉を食べやすい大きさに切る。
しめじは、いしづきを落としばらす。
③鍋に火を入れ、沸騰したら鶏肉・昆布・野菜の順に入れて、塩を加え、煮る。
④野菜・鶏肉などをポン酢で食べた後、鍋にご飯を入れる。
⑤ボウルに卵・醤油を入れて溶き卵を作り、鍋に溶き入れる。
⑥七草を鍋に入れて、蓋をして少し煮込む。
⑦器に盛って、万能ねぎを載せたら出来上がり。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│ニュース