サンデー山口

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　第40回記念山口伝統工芸展で、最高賞の「記念大賞日本工芸会山口支部長賞」に選ばれた。「萩焼の原点となる茶碗で受賞できたことはとてもうれしい」
　受賞作「萩茶碗」は直径12.5センチ、高さ1センチの筒茶碗。厚めの化粧がけによるひび割れの表情と現代のニーズに合う形状で「萩焼の伝統に回帰しつつも、美と実用のバランスを追求した」という。
　同展には1989（平成元）年から毎年出品し、今回が3回目の大賞受賞となった。また、今年は作陶30年の節目の年。「“完成形”を目指し、制作を続けていきたい」と意欲的だ。

1965（昭和40）年4月宮野生まれ。野田学園高卒業後、杏林大社会科学部を経て、山口芸短大生活芸術科を卒業。1989（平成元）年日本伝統工芸展に初出品し入選。日本工芸会正会員。週1回、山口県立大で非常勤講師を務める。