サンデー山口

実際の紙面はコチラ（公開期間は発行から1カ月間です）

　2017（平成29）年度山口市美展で、立体的な切り絵技法を用いた絵画「アレッタの林檎（切絵）」が173点の応募から大賞に選ばれた。テレビで平昌オリンピック観戦中の受賞報告に「特別金メダルをもらったような気持ち」。
　「つくることが奪われたら自分の人生がない」ほど「ものをつくる」ことが好き。自宅の家具や廃材を利用したオブジェ、古民家の改装など「何でも」つくるという。過去に学校図書室の改装を任され、床張りから本棚、机まですべてつくったという。創作の根源は「自分が楽しいから」。野外彫刻にも興味があり、「UBEビエンナーレで市街地や公園などに設置してもらえるような作品をつくりたい」と話す。3人の孫に囲まれ、傍らで独創的な作品を生み出す孫の才に驚くという。つくることのひとつ、料理も得意で、家庭では料理担当。

1962（昭和37）年7月長門市生まれ、小郡在住の55歳。山口市美展は2回目の応募。図書館の本を読み、独学で学んだという油絵、水彩、彫刻、グラスアート、切絵など「ものをつくる」ことは何でも好き。好きな画家はモディリアーニ、シャガール。