サンデー山口

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　「お年寄りの“大変”を楽しいに変えたい」思いから始まった町おこし計画が昨年、山口県主催の「山口県ぶちええソーシャルビジネスプランコンテスト」で奨励賞を受賞し、具現化するために今年4月「百壱姓カンパニー」を創業する。
　「簡単にものが手に入らず、自らの手で工夫して作っていた時代に生きた人が知恵と心の豊かさを若者に伝え、共有することで自己有用性のエネルギーが生まれ、農村に輝きをもたらす」と期待を込める。その一端として、仁保地区で生産した食材を生かした雑炊、薬膳料理、テリーヌのキッチンカー移動販売を5月頃から開始する。主役は地元農家の高齢者。「販売方法を確立し、農業従事者、高齢者の所得増加、過疎地域の活性化につながれば」と話す。行政に頼らず自主財源を捻出した鹿児島県の「やねだん」を目標に実行中。

1955（昭和30）年1月仁保生まれの63歳。山口高、中央大法学部卒業。1982（昭和57）年から2015（平成27）年まで山口商工会議所に勤務し、「街知の箱」や「セブンスアート」の発案、経営支援や地域振興に尽力する。座右の銘は「自他共生」。