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2003年06月12日

詩 10



 時に こんなことも考えます。

 青年の自殺       井亀あおい
死にひもを結びつけて
ずるずるとひきずって楽しんで
しまいには
皆さん 私は
死と一緒なのですぞ
と ヒゲをなでなで演説してみるような
私は死と一緒なのですぞ
と くりかえし
他人をおどして
本当は捨てちまいたいこの死と
計算高い取引をするような
いよいよもって死についていたひもを
自分にまきつけねばならない時に
だれかが この手から ひもを
はたきおとしてくれるといい、と思うような
今以上の、望んだものが得られないんなら
誰がこいつと鼻をつきあわせていられるかい
だれもとめてくれないときに
そいつが自分を嘲弄しているのが見えるのだ。けごんの滝にとびこんだ なんとかいう奴を私は信用しませんぞ(生命の詩より)

「井亀さんは、17歳の時、ビルから身を投げてなくなりました。早熟の才に溢れた人でした。こういう感受性が現実に堪えて生き抜き仕事を達成していくとき、それは、普通の人の仕事とは違った質のものをもたらしてくれるでしょう。生きることを苦しく感じる者ほど、実は深く生きるチャンスをもっているのです」と、解説に詩人三木卓は書いています。
 では、生命の躍動を
 鉄鎚投 村野四郎
御覧
鉄が描く世界の中で
しばらく哀れな電動機(ダイナモ)が喘いでいる
白い円の中に据えられて(生命の詩より)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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