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2003年09月04日

詩13



 青春時代の終わりはいつなのか、はっきりわかりませんが(一生青春の人もいる)結婚という行事で、それは終わりを告げるものといってもいいかもわかりませんね。

 とうもろこしのひげ       木山捷平
秋になると
とうもろこしの実にかわいいひげが生えた。

あのひげの
ういういしさ。
僕はとみちゃんと
とうもろこし
畑の中で
よくそのひげを股にぶら下げてあそんだ

歳月はめぐった。

とみちゃんは
はずかしそうに、十八の春
汽車にのって町へ嫁入りして行った

……
……

そして
とみちゃんのいない村のもろこし畑に
今年も秋風が吹き出した。

 こんな遊び誰でもしましたね。とうもろこしのひげではありませんが、いろんなものをくっつけて笑いさざめいていましたっけ。女性は、どんなことを思うのでしょうか。

 抱擁   片瀬博子
かたくしまっている肉を おしひらいて
夜明けは あふれて入ってきた
あの人は非常に優しくこの上なく残酷にわたしをいそがせた

それでいつも あの人は
精霊のように軽くなって
抱擁の途中でみえなくなるのだった
わたしは石の酒槽の中で
橋の脚をぬらす真夜の波

セロの流れの中ですれあう無数の金剛石……
ついにわななく光の弧であった    (女たちの名詩集)

 片瀬さんは「わたしは人間の本能に最大の関心を持っています。知性は血の中の声を黙らせることはできません」と語っています。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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