2004年04月21日
蛇にピアス
この度の芥川賞作品「蛇にピアス」に私は魅了された。とても好きなのに、その理由が言葉で言えない。しいていえば”迫力に圧倒された。この気分の延長線上に、50代の私もいる”と感じたくらいのことなのだ。
友人達に「私は何故この作品が気にいったのだろうか」と聞いてみた。
A「ピアスとか刺青など、出てくる道具は派手だけれど、内容は純愛一直線で古いから、そこがあなたに理解できたのではないか」
B「書き始めの導入部が、あれ以外に書きようがないほど見事だから、無理なく、あなたは引き込まれていったのではないか」
C「テンポが半分くらいまで、すごくいい。それであなたは、読まされてしまったんじゃないの」。
うーん、さすが我友たちよ。すごい。私より私の気持ちを知っている。教えてもらったお礼に「蛇にピアス」にちなんで、私の舌芸を見せた。
まず舌の先に力を入れて、2センチばかり二つに割ってみせた。ピアスなんぞの力を借りなくっても、先っぽなら蛇の舌にできる。次は、舌をグッと出して、アカンベーをして、そのまま鼻の方にもち上げて、鼻頭につける。長くはできないが、数秒ならできる。芥川賞なんてもらえないけれど、作品も書けないけれど、舌ならかなり、作者の金原さんよりあやつれる。関係ないけれど耳も動かせる。
舌芸をする私を見た友人達は眉をひそめた。そして言った。「やめなよ」。私は、乾いた舌をすばやくひっこめた。口の中がざらざらした。
友人達に「私は何故この作品が気にいったのだろうか」と聞いてみた。
A「ピアスとか刺青など、出てくる道具は派手だけれど、内容は純愛一直線で古いから、そこがあなたに理解できたのではないか」
B「書き始めの導入部が、あれ以外に書きようがないほど見事だから、無理なく、あなたは引き込まれていったのではないか」
C「テンポが半分くらいまで、すごくいい。それであなたは、読まされてしまったんじゃないの」。
うーん、さすが我友たちよ。すごい。私より私の気持ちを知っている。教えてもらったお礼に「蛇にピアス」にちなんで、私の舌芸を見せた。
まず舌の先に力を入れて、2センチばかり二つに割ってみせた。ピアスなんぞの力を借りなくっても、先っぽなら蛇の舌にできる。次は、舌をグッと出して、アカンベーをして、そのまま鼻の方にもち上げて、鼻頭につける。長くはできないが、数秒ならできる。芥川賞なんてもらえないけれど、作品も書けないけれど、舌ならかなり、作者の金原さんよりあやつれる。関係ないけれど耳も動かせる。
舌芸をする私を見た友人達は眉をひそめた。そして言った。「やめなよ」。私は、乾いた舌をすばやくひっこめた。口の中がざらざらした。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│おんなの目