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2005年04月06日

ふたつの詩 1

 3月23日付けの新聞で阪田寛夫(さかた・ひろお)さんの亡くなられたことを知った。79歳だった。私は阪田氏については、童謡「サッちゃん」の作詞者であり、詩人、小説家であるということくらいしか知らない。
私は、好きな詩を見つけたらノートに書きためている。それがもう十数冊になっているが、その中の青いノートに、阪田さんの詩を書きだしていたことを思い出した。出典はわからない。
 かぜのなかのおかあさんおかあさん/としをとらないで/かみがしろく/ならないで/いつでもいまの/ままでいて/わらっているかお/はなみたい//おかあさん/ねつをださないで/あたまもいたく/ならないで/どこかへもしも/でかけても/けがをしないで//おかあさん/はながさきました/かぜもそっと/ふきますね/いつでもいまが/このままで/つづいてほしい/おかあさん
 あらためて読んで、やっぱり心にグッと入り込んでくる。阪田さんの詩がもっと読みたいと思って図書館に行ったら、阪田さんの詩集は貸し出されていなかった。なにかないかと探していたら、阪田さんの詩が載っている「言葉の力を贈りたい・ねじめ正一著」があった。
 借りて家に持ち帰りゆっくり読んだ。前述の詩「かぜのなかのおかあさん」は、昭和48年に書かれたもので、同じ年阪田さんのお母さんが亡くなられことを知った。それから11年目に書かれたもう一つの詩(次回掲載)を見て、私は阪田さんの偉大さを知った。また、好きになった。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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