2005年07月20日
午後の顔
私は“面倒くさい”という理由だけで、化粧をしない。朝、顔を洗って、化粧水をつけ乳液をすり込むくらいはする。油分のないかさかさに乾いた肌は、そこまではしないとピリピリと突っ張って痛い。日中、自分の顔を鏡で見ることなどないので、どんな顔をしていようともなんともない。
出かける時は、化粧をする。その日の出かける場所によって、上中下のどれかの化粧をする。上は、化粧水と乳液をすり込んだ肌の上に日焼け止めクリームをつけ、ファンデーション(肌の色を明るくする塗りもの)を伸ばし、白粉をはたき、瞼にピンク色の紅をつけて自然に見えるように指先でぼかす。眉を描き、口紅をひく。特上はまつ毛にマスカラという墨をつけ長くみせる。これから引き算で、中は、特上のマスカラをのけ、ファンデーションを省く。下は、瞼につけるピンクの紅をのける。…という具合になる。
ある日、昼寝をして起きたら、目が変だった。なにか異物が入っているようで目の中がゴロゴロした。鏡の前に行き、びっくりした。自分の顔を見て、なんだこれは! と驚いた。目の異物どころではない。髪は逆立ち、眉もなく、目は半開き、唇は白く粉をふいている。顔面もゆがんで、昼の光に照らし出された幽霊だ。本当にびっくりした。落ち込んだ。それから目を洗い、顔も洗い念入りに特上の化粧をした。まんざらでもなかった。マダマダいける、と思った。なにがマダマダなのかわからないけれど…ウフフ。
出かける時は、化粧をする。その日の出かける場所によって、上中下のどれかの化粧をする。上は、化粧水と乳液をすり込んだ肌の上に日焼け止めクリームをつけ、ファンデーション(肌の色を明るくする塗りもの)を伸ばし、白粉をはたき、瞼にピンク色の紅をつけて自然に見えるように指先でぼかす。眉を描き、口紅をひく。特上はまつ毛にマスカラという墨をつけ長くみせる。これから引き算で、中は、特上のマスカラをのけ、ファンデーションを省く。下は、瞼につけるピンクの紅をのける。…という具合になる。
ある日、昼寝をして起きたら、目が変だった。なにか異物が入っているようで目の中がゴロゴロした。鏡の前に行き、びっくりした。自分の顔を見て、なんだこれは! と驚いた。目の異物どころではない。髪は逆立ち、眉もなく、目は半開き、唇は白く粉をふいている。顔面もゆがんで、昼の光に照らし出された幽霊だ。本当にびっくりした。落ち込んだ。それから目を洗い、顔も洗い念入りに特上の化粧をした。まんざらでもなかった。マダマダいける、と思った。なにがマダマダなのかわからないけれど…ウフフ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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