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2006年01月18日

名前

 今年も元旦早々数十枚の年賀状をいただいた。写真入りや、版画などそれぞれ工夫が凝らしてあって楽しい。私は怠惰な性格なので、自分からは年賀状を一枚も出さない。なのに、もらうのはうれしい! 
 すぐに返事を書き始めた。書いているうちに面白いことに気がついた。名前なのだ。私に年賀状を下さるのは、親しい人だけだ。その人のことは熟知している。名前がいまさら気になることなどないはずなのに、○○様と書きながら、首をひねり、幾度も名前を口の中でつぶやいた。名前とその人がピッタリこないのだ。違和感がある。
 もう40年以上の付き合いになる同級生の竜子さんは、竜子という凛とした少々堅いイメージがある名前が似合わない。人生も60年近くになれば、なにがしかの歴史がある。彼女の歴史と竜子という名前が落ち着かないのだ。彼女はもっと柔らかい、しかも華やかな名前が合う。ルリさんという親友がいるが、彼女も違う。化粧など一度もしたことのない彼女は、地味な名前がいい。いや、胸の中にはいつも闘志を燃やしているので…ちょっと思いつかないがルリは合わない。
 最初に誰かが名づけた時には、その名前にいっぱいの思いを、理想を託したのだろう。が、自分で考え、歩き出してからは、名前は自分で名付けるものとなる。年を取って違和感のある名前は、名付け主の理想と合わない生き方をしたのか、それとも、名付け主の思いを超えて大きく成長したのか…。賀状ははかどらない。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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