2006年06月28日
ステキな人 2
4日間も行動をともにしていたらツアーの仲間と親しくなり、氏素性もなんとなくわかってくる。私の目に留まった人たちは、60歳代の男性グループ。同期入社、同時定年退職し、それぞれが数年退屈な日々を過ごし、これでは人生もったいないと、世界遺産を巡る旅に出かけることにしたという5人組。豪快にニュージーランド産ビールやワインを飲んだり、写真を撮ったり、ビデオを回したりと笑い声の絶えない人たちだった。
私が一番心惹かれた人は、一人参加の86歳の女性。小柄で白髪、薄いピンクの口紅をつけた人。私も一人参加なので始終くっついていた。
AさんはE町のケアハウスに入居している。夫が亡くなってから一人で7回忌まで家に居たが、台風の時が怖いし、もし自分が倒れてしまっていても見つけてもらえないという不安もありケアハウスに入居した。そこそこの年金で入れる所だという。
Aさんは夫婦で世界を旅行したと話してくれた。ニュージーランドにも20年前に来た。その時は物価が今の半分だったそうだ。喜望峰もキューバもチベットも訪れた。夫が亡くなってからは友人と旅行していたが、その友人も病気をしたので一人旅行となった。今のところ身体はどこも悪くないし、歯も20本残っている。秋には中国の奥地に行く。私など旅行に出るとすぐに食べ過ぎるのに、Aさんは幼稚園の子供くらいの量しか食べない。果物があればいいのよ、と言う。食事の後に必ずピンクの口紅を塗り直していた。静かな人だ。
私が一番心惹かれた人は、一人参加の86歳の女性。小柄で白髪、薄いピンクの口紅をつけた人。私も一人参加なので始終くっついていた。
AさんはE町のケアハウスに入居している。夫が亡くなってから一人で7回忌まで家に居たが、台風の時が怖いし、もし自分が倒れてしまっていても見つけてもらえないという不安もありケアハウスに入居した。そこそこの年金で入れる所だという。
Aさんは夫婦で世界を旅行したと話してくれた。ニュージーランドにも20年前に来た。その時は物価が今の半分だったそうだ。喜望峰もキューバもチベットも訪れた。夫が亡くなってからは友人と旅行していたが、その友人も病気をしたので一人旅行となった。今のところ身体はどこも悪くないし、歯も20本残っている。秋には中国の奥地に行く。私など旅行に出るとすぐに食べ過ぎるのに、Aさんは幼稚園の子供くらいの量しか食べない。果物があればいいのよ、と言う。食事の後に必ずピンクの口紅を塗り直していた。静かな人だ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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