サンデー山口

　　「回転すし」には３軒行った。どの店も大賑わい。回ってくる“すし”が面白い。見てわかるのは、イカ、タコ、エビだ。後は食べてみなければ、どんな材料なのかわからない。米はカリフォルニア米と友人は言っていた。海苔を中にして外側にご飯を巻いたものがあったので、食べたら、海苔と思ったのはねっとりとしたチョコレート。しまった、と思ったが、これが意外と美味しかった。板前さんに話し掛けたら、日本語は通じない。アジア系の人だ。日本のすしを下敷きに日本人でない人が独創的なものを作る。雑多なものが回っている。食べる人も雑多。みんな楽しく食べる。これが日本の食文化に悪い影響があるとは思えない。
　この回転すしの店には「正しい和食認証」は与えられないだろう。正しい日本料理は、仲居さんが着物で、香が焚かれ、材料は本物の日本直輸入の米や魚、野菜でなければならない。一度そのような高級店に行ったが、姫茶碗のご飯が日本円に換算して８００円だった。恐ろしい。
　海外で日本料理を食べるなら、非認証店に行くしかない。認証店には少数の裕福な人しか行くことができないので、正しい和食の普及なんてできない。現地の人は行かない。
　日本の外国料理の店に「正しい○○料理の店」なんてことがあるのか？