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2009年05月01日

稜線

 さきの嘉村礒多顕彰会総会で、礒多生家保存活用に関する計画進行状況の説明が行われた。
 県出身の文芸評論家河上徹太郎に「文学碑めぐり・嘉村礒多」の一文がある。
 =嘉村には生前数回会っている。色の黒い生真面目な男で、いつも端座して言葉少なに会話をして帰った。来訪後2・3日すると坐り方と同じように几帳面な楷書の礼状が来た。「途上」「秋立つまで」などの小説を残し38歳で亡くなった。
       (中略)
 一昨年の秋、彼の故郷山口に文学碑ができ河盛好蔵氏と除幕式に出た。
 碑は雪舟の造った庭のある山口常栄寺の門前にあって、はるか椹野川流域の水田がつづく。
 除幕のあと私達は彼の生家に案内された。仁保村で椹野川支流の谷間だった。嘉村家は田地6町歩、山林50町歩、315坪の屋敷をもつ旧家だ。屋敷と川を隔てた山腹にある彼の墓に詣でた。戒名は「天稟院文賢独秀居士」とあった。
 昼食の酒に酔った勢いで生まれてはじめての句を色紙に悪筆で書く。
 墓守る礒馴れ松や
 秋立ちて  徹太郎=
  ○昭和34・12・12付
   東京新聞
 交わる。語らう。楽しむ-生家保存活用に期待したい。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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