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2009年08月05日

古本の値段

 私は、頻繁に古本屋を利用する。古本とは、“時代を経た本。古書”と辞書にあるが、近頃の古本屋に並んでいる本は、いわゆる時を経た古本ばかりではない。一度も読まれた形跡のない本が数冊並んでいることもある。つまり、まだ本屋に新刊として店頭に積み重ねてあるのに、なんらかの理由で新刊がそのまま古本屋に流れてきて、棚に並んでいるのだ。もう一つは、新刊を発売と同時に本屋で買い、すばやく読了し古本屋に売る。本屋の店頭と古本屋の棚に時間差はない。が、値段には大きな差がある。古本屋の新刊(?)は半額で売られている。旬のものは旬の時読みたい。できれば安く…。著者には申し訳ないが、私には嬉しい。
 古本の値段は不思議だ。値は本の内容の評価ではない。名著といわれる本を10円で買ったこともある。 ある日、値段の数字の印刷が重なっていてわからない本があった。700円のようにも見えた。好きな作家の本だったので、店員さんに聞いた。3人の20代の店員さんが表紙を見ながら話している。「これシミよね」「そうだよね」。本の表面しか見ていない。「お客さん、50円です」
 古本の値段は、本が美しいかどうかで決まるのだ。本の値はみかけなのだ。もちろん読むのに支障はない。私はルンルン気分で本を抱いて帰った。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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