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店長情報

2009年09月18日

稜線

 先日NHKお昼の番組で島根県山間部から渓流の川ガニ(モクズガニ)料理が紹介されていた。
 この郷土料理は島根だけでなく鳥取、広島、山口など中国山地に古くから伝承されているもので山口市でも椹野川、佐波
川の流域で食べられており秋から冬にかけての味覚である。
 地方によってはモクゾウガニとも呼ばれているモクズガニは、太い爪に毛のような苔が付着している川ガニで、そのまま
ミキサー(往年は石臼)でつぶし、ドロドロの液状になると、醤油で味付し大鍋で沸騰させネギ又は白菜でなく必ず高菜を加える。ふわりとカニの身が浮き上がってネギや高菜にまとわりつく。注意することはかき混ぜないことだ。煮直してもうまいのでこの汁に手打ちソバやウドンを煮こむ。
 昨今椹野川漁協でもモクズガニの養殖が行われており、湯田の旅館でもカニ汁が出されるが吸物椀の場合が多い。カニ汁
は中国山地の集落で農民仲間の集いなどで大鍋を囲んで楽しむふるさとの味である。丼など大ぶりな器でないと野趣に欠け
る。豪快にいきたい。
 昔から台風期の出水のあと川ガニが多くとれた。稲穂の頃からヤブツバキの咲く早春までが旬で、ゴリと共に渓流が育てる郷土食だ。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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