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店長情報

2009年10月23日

稜線

 缶コーラ29円、ジーンズ690円、第3のビール100円、定食290円…。最近、大手小売チェーンや飲食店が提供している価格である。「安いに越したことはない」と思いたいが、本当にそうだろうか?
 このような価格、地方における小規模店舗で実現できるわけがない。ならば「値段以外で勝負」といきたいところだが、価格差が大きすぎて勝負の前に白旗だ。このままだと早晩、地場の小売店や飲食店で立ちゆかなくなるところも出てくるだろう。
 物の値段には、材料費、生産費、運搬費、人件費、宣伝費、利益等々が含まれる。前記のような価格を実現させるには、相当な「努力」が必要だ。それすなわち、コスト削減への飽くなき追求である。機械化やIT化でのコストダウンは既に限界の感があり、今後は固く絞ったぞうきんをさらに絞り上げ、一滴の水を垂らすようなもの。自社だけでは実現不可能で、当然のことながら納入先等へも価格ダウンを要求。行き着く先は、さらなる国内人件費のカットであり「失業者の増加」「給料減少」にも直結する。
 地元企業は倒産して失業者が増加、大手企業やその取引先も人件費をカット…。これでは日本の未来はない。(K)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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