サンデー山口

　秋が深くなりました。朝の光が柔らかく差し込み、静かに一日が明けていきます。今日は何をしようかな？
　雑用で忙しいのですが、アドレナリン（副腎から分泌されるホルモン。自律神経を興奮させる作用がある）が噴き出すような事は私の一日にはありません。慢性的に不完全燃焼の日々です。アドレナリンは生きる力。それを求めて今日も彷徨うのです。
　アドレナリンを噴き出して書いた冒険小説を読むと私も興奮します。が、所詮他人のアドレナリンのおこぼれを貰うにすぎないこと。すぐに覚めて平静に戻ってしまう。
　ときたま本の中に私を立ち止まらせる文章がみつかることがある。立ち止まる、ということは“わからない新しい体験”ということです。それに出会うと、何故？なんなの？そんなことあるの？とアドレナリンが出る。友人とわからない新しい体験、について話し合っていると、アドレナリンの洪水で時間も忘れ、喫茶店に５時間も居座ってしまう楽しい一日となる。
　こうやって「おんなの目」を書いている時はアドレナリンが出っ放し。読んでくださっているあなたにもアドレナリンの放出があることを強く願っています。今日は秋晴れ、アドレナリンを出すことしたいなあ。