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2012年03月28日

ふしの川情景

 先日、ふしの川の土手を散歩した。日曜日の午後3時頃で、少し平年より寒い日だった。それでも、もう冬は去ったというのはわかった。吸い込む空気の中に春の気配は濃厚だった。寒さの苦手な私は、川に向かって大きく深呼吸し、これからは暖かくなるばかりだと安堵した。 
 川では、43羽のおしどりが、矢印の形で上流をめざしていた。中州の葦の原では、青鷺が一羽水面を凝視していた。葦は枯れて褐色で折れたり、曲がったりしていた。土手の上の道を二人の男性が並んで走っている。帽子をかぶっていたので、年齢はわからなかったが、背が真っ直ぐ伸びて若々しい身体をしていた。
 対岸では、車が速いスピードで走っている。病院だろうか、5階建てのビルがあり、3階の窓に三つの人影が見える。4階に窓はなく、5階のすべての窓にはカーテンが引かれている。隣は写真館で、横はうどん屋。土手の終わりに廃屋があり、猫が眠っていた。猫の上にだけうっすらと陽が差し込んでいる。遠くの方にアドバルーンが揚がっている。
 急に強い風が吹いてきて、おしどりの矢印の形が崩れて、羽が乱れ、青、緑、赤、茶、黒色が華やかに開いた。青鷺は、片足を曲げたままじっと動かない。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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