サンデー山口

　眠たい、眠たい！　なんで？　そりゃ春眠暁を覚えず、なんて言われているから春は万民眠たいのだろうけれど、でもなんで？　本には、“春は気温の変化が激しい。自律神経はその変化についていけなくなる。夜と昼の切り替えがうまくいかなくなる”とある。
　しかし、私はそれだけではない。その外にもう一つ気力がないのだ。気力とは何ぞや。気力とは、普通強い精神力のことであるが、私の場合、欲望と同義語である。今までいろいろと手にあますほどの欲望があったが…詳しくは恥ずかしくて書けない…その欲望がなくなってきているのだ。眠気を跳ね飛ばす欲望がないのだ。では、満足しているのか？　そんなわけないでしょ。私は不遜な人間だから、満足して春の眠りを気持ち良く受け入れる、なんてことない。東日本大震災の方々のことを考えれば、平穏な日常に感謝するのが当然なのだ。私は、無礼なうえに気力が湧かないから、春をさ迷って眠けに支配されるのだ。ビタミン豊富な豆腐にうずら豆…食べても治らない。完治には欲望の復活しかない。レスリングの浜口親子も言ってるでしょ。「気合だ！」って。そう、あの気合の向こうにはオリンピック金メダル獲得への大いなる欲望がある。欲望は希望でもある。生きる力である。