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2012年05月09日

長い列車 1

 「ウイルスちゃん」(第17回中原中也賞受賞詩集)を読んだ。なにか透明なものが、私の身体にひとすじの光のように入ってくる感覚があったが、よくわからなかった。あたりまえである。私の力でわかるわけがない。そのことは、十分了解している。
 中也賞は、“新鮮な感覚を備えた優れた現代詩の詩集に対し賞を贈呈しているもので”と贈呈式のパンフレットに書かれている。現代詩の尖端、鋭くとがった先。名工によって研がれた刀の尖端は光をおびて輝き、目がくらんで見えない。なにかあるのはわかる。刀だということはわかるが、どうなっているのかわからない。
 中原中也賞の贈呈式で、受賞者の暁方ミセイさんを憧れの目で見た。きらきらした首飾りをされた可愛い方だった。もし、これが本物の宝石を連ねたものだったら、100万円はするだろう、とバカなことを考えていた。1988年生まれだから私からは遠い。四十数年の年の隔たりがある。
 長い列車があり、長いといっても100年くらいの時間の車両が繋がっているもので、ひとつの車両は、5年くらいの区切りでずっと繋がってる。一号車にはもうわずかな人数しか乗っていない。
 私から暁方さんの車両は遠くて音さえ聞こえない。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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