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2012年11月30日

稜線

 先日、市内徳地で県指定無形文化財“徳地人形浄瑠璃”を、堀の中央小学校6年生たちが上演し、同校の生徒や保護者達が熱心に見物した。
 日本の古典芸能の一つ人形浄瑠璃はリズムに合わせて俳優に代わり人形をあやつって演じさせる舞台劇で、江戸時代の慶長(1596)年間に発生し、古浄瑠璃の時代を経て現在の文楽座に継承され今日に至った。
 徳地人形浄瑠璃も江戸時代に起きている。
 徳地は古くから和紙の産地であったことから旧藩時代より大阪との和紙取引が行われ交流につれて自然に文楽文化が吸収され、明治になると全国的に人形芸能が活発化してゆく。
 旧徳地町史によると、最初は張子の人形による糸あやつりで浄瑠璃芝居を上演していたが、次第に淡路人形や文楽人形の3人遣いを簡略にして一つの人形を一人で動かすように工夫した。明治時代になると浄瑠璃熱と共に人形熱も盛んになり改良進歩してゆく―。
 今回は徳地人形浄瑠璃保存会が制作したDVDも参考にして、演目は同地で伝統的となっている“絵本太功記・尼崎の段”を子ども義太夫と三味線に合わせて上演された。地域伝承文化の保存に郷土で育つ若い世代の心意気が重なる。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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