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2013年04月12日

稜線

 早い花のおとずれを見た3月末、宮野地区で菜の花まつりが開かれ、集まった市民にも好評であった。宮野上の約4千平方メートルに植えられた菜の花は今どき忘れられてゆく農村風景のあざやかなる懐旧でもある。
 というのは高度経済成長に伴い、日本本来の農作物が減反犠牲となってきたのは、麦の緑と菜の黄色だといわれていることだ。伝承的自然のなかでも菜の花と蝶々は春の風物詩の代表格だが蝶はともかく菜の花は田園風景から遠のくばかり。
 明治のはじめヨーロッパから新種アブラ菜が導入されたが昭和になると1931年をピークにカナダやブラジルから菜種油の輸入で量産が減少し、菜の花風景を多く見られるのが昨今では東北の青森と九州は鹿児島で列島の両極端だという。
 現在も京都には名物の菜の花漬がある。8分咲きの菜の花を摘みとり薄塩味で漬け込む。黄と緑色がいきいきと春らしさを感じさせる。淡いほろ苦さとほのかな香りが残り古都にふさわしい季節の味覚とされてきた。
 京都だけではない。山陰出身の友人によると、山陰でも咲き出した頃の花と茎を摘みとり手早くゆでて浸し物や焼魚の付け合わせにするという。
 宮野に成育される菜の花からの連想である。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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