サンデー山口

―あなたの人生に対する気概の問題だと思うよ。くじけない強い意志。あなたにはそれがないのよね。おっと、鉄棒じゃない、腸から落ちそうになっちゃった。あなたの腸ズルズルして油で汚れているわよ。カロリーの高いもの控えなさい。昨日、貰ったケーキ、三個全部食べたでしょう。
―あんな小さなケーキ三つで一人分よ。リリアン、私の腸で懸垂しないでよ。お腹が引きつるわ。まだあるわよ。ヘルニアがあるのよ。
―ヘルニアのある人でも書いてるよ。胃のない小説家もいるじゃないの。なにかそれが理由になる。
―なるわ。ヘルニアを治すには筋肉をつけることが一番必要なの。朝四時半に起きて、歩いているのよ。それも息がきれるくらいの早足でよ。疲れるわよ。腰も痛くなる。だから昼寝するのよ。必要なことなの。
―昼からは？
―昼寝から起きると頭がボーとしているの。書こうという気はあるの。信じて。時々、すごいアイデア浮かぶのよ、だけどいざパソコンの前に座ると消えちゃうの。いいや、寝て考えよう…なんて。
―それって、やる気がないということよね。書きなさい。パソコンの前に座りなさい。座ればなんとかなるわよ。数十年拙くとも書いてきたんだから、できる。がんばれ！