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2013年11月29日

稜線

 「12月、山口市はクリスマス市になる。」と「日本のクリスマスは山口から」実行委員会が宣言を始めたのは、4年前の09(平21)年。今年も、山口市が「クリスマス市」になる時季が到来した。
 「1552(天文21)年旧暦12月9日、西暦では12月24日のこの日、山口の宣教師コスメ・デ・トルレスらが、司祭館に日本人信徒を招いてクリスマスの祝いを催した。修道士のジョアン・フェルナンデスがデウス(神)の話を人々に聞かせ、疲れてくるとローマ字のわかる日本人信徒の少年が、かわりに朗読した。(中略)一同は夜を徹してデウスを賛美し、翌朝、ふたたびミサと説教を聞いたのち、全員に食事がふるまわれた。トルレスらにとっては来日して以来4回目のクリスマスだったが、この日はじめて日本人信徒とともに祝うことができた」。これは、95(平7)年出版「クロニック戦国全史」(講談社)に登場する一節。同イベントのきっかけになった文章だ。
 国民的行事であるクリスマスの「『ルーツ』がここ山口にある」というのは、何物にも代え難い財産。他市・他県の人に話すと、大抵は驚かれる。史実を地域のブランド力向上につなげていこうというこの行事。もっともっと市民に浸透させ、他県にも広めたい。(K)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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