サンデー山口

　昨年から今年、ここ半年
ばかり朝6時頃から30分間、近所を歩いている。それも階段や坂道を選んで苦行しているのだ。階段は、150段を登り、45度の角度の35メートルの坂道を3回上がったり、下ったりする。
　そのせいか、フクラハギに筋肉がついてきた。以前は、ぶよぶよでペラリペラリ風になびくくらいの柔らかな肉がついているだけだったが、今やボンレスハムくらいの硬さがある。毎日、風呂で段々太くしっかりしてくるフクラハギを愛でている。
　このフクラハギが、私のこれからを支えてくれる。旅行だって、買い物だって、家事全般なんだってできる。そう信じて早朝、歩いている。
　が、寒さがだんだん厳しくなってくると、サボろうかな…1日くらいいいや…明日、すこし長く歩けばいいし…3日くらい休んだって、筋肉はなくならないわ…となる。いつものパターンである。
　それを続けさせているのが、早朝の景色。日の出前、山々の稜線が赤い一本の線となって染まりながら明けていく。町はまだ黒く暗いが、一つ二つと灯りが増えていく。高い空は、まだ頼りない青みを帯びた明るさで、カラスがもう飛んでいる。まもなく、散歩を終わる頃、全てが光るように明けていく。
　明日も歩くぞ！