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2014年02月07日

稜線

 立春-暦の上では春が来たにしても一気に暖かくとなるはずもない。
 12月下旬に冬至があり昼のもっとも短い日となり、それからは日、一日と日脚が伸びて元日が来て、七草を経て大寒に至り、節分をすぎて立春となる。
 これから伸びる日脚の折目が冬をやり過し、春到来を体感できる日を待遠しくする。
 県道新鰐石橋の橋上から見わたすと、問田川、仁保川が椹野川に合流し姫山の麓を南へと流れゆく川筋が、あざやかに展望できる。
 椹野川の上流や中流には雑草に被われた川筋が一部に存在するが山と水にめぐまれた史都山口の春が待遠しい。
 椹野川の河口は干潟にはめぐまれている。
 3月になれば潮の干満の差が激しくて干潮時には河口の近くまで干潟になってゆく。
 県内の海岸線一帯に見られる工場地域に開発されず、海浜生物に恵まれており、貝類は3百種にも及ぶといわれる。
 しかし最近は上流からの廃棄物や泥砂の流出によって干潟は完全な汽水域には遠くなりつつある。秋穂や中道の海浜一帯は「多様な生物の最後の楽園」とも言われてきた。山口湾の海岸線一帯保全についての努力は一層つづけて欲しい。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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