2014年02月21日
稜線
白梅が二輪、三輪と咲くにつれて春近づくの足音が聞こえてくるような気分になる。
バラ科に属するウメの原産地は中国大陸の江南地方で、中国から文物の到来した奈良時代にウメもわが国に渡来した。
ウメは大木にならず、樹幹は屈折し枝が多く日本庭園によく合う。樹齢も長く古木ほど雅趣を深めるといわれる。
ウメに限らずバラ科の樹木は春早くから咲くものが多く、とりわけウメの蕾は10度以下の低温でも発育できるために、冬のきびしくない地帯では1月頃には開花することもある。
しかし東北地方のように雪が多く気温も0度以下になるとウメの蕾は発育せず、雪解けの頃になるから信濃路の春のようにウメはサクラやモモと同時期に咲くようになる。このため東北では中国の華北原産で寒冷地に強いアンズと交配した系統のものもあるという。
梅干しや梅酒のブームでウメの需要が増えているが、実の生産は年度による豊凶の差がいちじるしく、その作柄は不安定ともされており、暖冬で早咲きしても、早春に低温が来ると不作となる。
むしろ冬が寒く、暖かい春の陽になって咲く地方のウメの実は安全に結実できるとされる。さて山口の梅林は今いかに。(F)
バラ科に属するウメの原産地は中国大陸の江南地方で、中国から文物の到来した奈良時代にウメもわが国に渡来した。
ウメは大木にならず、樹幹は屈折し枝が多く日本庭園によく合う。樹齢も長く古木ほど雅趣を深めるといわれる。
ウメに限らずバラ科の樹木は春早くから咲くものが多く、とりわけウメの蕾は10度以下の低温でも発育できるために、冬のきびしくない地帯では1月頃には開花することもある。
しかし東北地方のように雪が多く気温も0度以下になるとウメの蕾は発育せず、雪解けの頃になるから信濃路の春のようにウメはサクラやモモと同時期に咲くようになる。このため東北では中国の華北原産で寒冷地に強いアンズと交配した系統のものもあるという。
梅干しや梅酒のブームでウメの需要が増えているが、実の生産は年度による豊凶の差がいちじるしく、その作柄は不安定ともされており、暖冬で早咲きしても、早春に低温が来ると不作となる。
むしろ冬が寒く、暖かい春の陽になって咲く地方のウメの実は安全に結実できるとされる。さて山口の梅林は今いかに。(F)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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