2014年03月12日
前に進め
顔に蕾がポンポン当たる。顔を木々の中に突き出すようして歩いているのだから当然だ。蕾の硬さが小気味よい。
近くの公園に椿や山茶花の木が20本ばかり植えてある。それらに今、蕾がぎっしりついている。樹高2㍍の椿には確実に60個はある。花は赤や白、紅白の絞り、一重、八重など様々である。私は、特に一重の大ぶりの椿がたまらなく好き。肉厚の花びらは、逞しく、大らかさがある。
山茶花の儚い風情も今年から好きになった。今までは、特に真っ白の花などは、私をすがるように見つめている気がして気が滅入った。今年は、花が群れるように咲いているのを見ていたら、単なるおしゃべりな花ではないか、葉の縁がギザギザになっているのも小賢い。小心者だ。私と同類だ。好きになった。
蕾達は、新学期の朝礼に集合した中学生のようだ。嬉しさと緊張が伝わってくる。段々と身体は膨らんでくるけれど、これから開くのだけれど、外はどうなっているのだろう? 立派に咲けるだろうか? 太陽は祝福してくれるのかな。胸がドキドキする。制服のボタンを留めなおし、姿勢を正す。だけど、嬉しくて少しの風にもさざめいてしまう。整列した蕾を前にして、私は先生になった。朝礼台から号令をかける。前に進め、咲け、咲け、蕾よ進め!
近くの公園に椿や山茶花の木が20本ばかり植えてある。それらに今、蕾がぎっしりついている。樹高2㍍の椿には確実に60個はある。花は赤や白、紅白の絞り、一重、八重など様々である。私は、特に一重の大ぶりの椿がたまらなく好き。肉厚の花びらは、逞しく、大らかさがある。
山茶花の儚い風情も今年から好きになった。今までは、特に真っ白の花などは、私をすがるように見つめている気がして気が滅入った。今年は、花が群れるように咲いているのを見ていたら、単なるおしゃべりな花ではないか、葉の縁がギザギザになっているのも小賢い。小心者だ。私と同類だ。好きになった。
蕾達は、新学期の朝礼に集合した中学生のようだ。嬉しさと緊張が伝わってくる。段々と身体は膨らんでくるけれど、これから開くのだけれど、外はどうなっているのだろう? 立派に咲けるだろうか? 太陽は祝福してくれるのかな。胸がドキドキする。制服のボタンを留めなおし、姿勢を正す。だけど、嬉しくて少しの風にもさざめいてしまう。整列した蕾を前にして、私は先生になった。朝礼台から号令をかける。前に進め、咲け、咲け、蕾よ進め!
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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