サンデー山口

　先日、水族館に行った。クラゲの水槽の前で友人とスケッチをした。スケッチしたのは、友人で、私は落書き。
　ミズクラゲを見つめて、線を引く。ゆらゆらするので頭（外傘）の丸い輪郭が描けない。生きているので、遠くに行ったり、浮いたり沈んだりする。時には逆立ちもするので、あるようなないような腹（真ん中の器官）や足（口腕）が描けない。
　クラゲは、漢字では、水母。クラゲの体は、95％以上が水。クラゲは生きている水。水は、なかなか描くのは難しい。見えない水に形を持たせるのは私には至難の業。それでスケッチは止めて見学だけにした。
　薄い黄色のビゼンクラゲ。白い点線の裾模様のトンガリコーンの姿のドフラインクラゲ。もやもやとした雲のような下半身のブルー・ジェリー・フィッシュ。―フィッシュ？ 光る玉の裾飾りのクラゲ。マツバクラゲの一種。―一種？　全身豹柄の元気のいいクラゲ。表記はクラゲの仲間。―仲間？　君だけの名前が必要だ。それでは命名しよう。キリマンジャロはいかが。雪のキリマンジャロの頂上で死んでいたという不思議な豹にちなんで。いらぬお世話？　赤いひらひらの大きな帽子にオレンジ色の足。華やかな君の名前は？ ハナガサクラゲ。ハッハハ（笑ってごめん）。踊れ、踊れ。