サンデー山口

　今年も残り少なくなってきました。例年、この季節
になると、何か気が急かされます。馬の置物を片付けたり、少しは掃除もしなければならないし、メダカに餌もやり、落ち葉を拾い、友人達と忘年会もせねばなりません。
　キッチンの出窓に庭のエビヅルを切って活けていたのですが、その先端の緑の葉が半分茶色くなっています。
　エビヅルを切ったのは、夏。1日目はとまどったように揺れていました。キョロキョロと辺りを見回しているようでした。2日目は、あきらめたようにしな垂れていました。3日目、花瓶から出ていた茎を数㍉伸ばし偵察している感じです。4日目、茎の数個所から白い根が出てきました。5日目、根は細いけれど元気よく伸びています。6日目、伸びて、伸びて。7日目、葉も最初より一回り大きくなりました。水もよく吸います。8日目、白い根の動きがとまりました。ここはキッチン、木の床、根はおろせません。9日目、葉は花瓶を覆いつくすほど繁りましたが、ここは木の床、根はさ迷うばかりです。
　それから今日まで、20センチばかりの茎は出窓で葉の数を減らし続け、根は萎み、先端の葉を枯らし始めています。エビヅルを大地に戻してやりましょう。今年も終わりました。
　今年一年、ご愛読ありがとうございました。心より感謝いたします。