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2015年06月05日

稜線

 姫山の山肌にヤマザクラやノダフジが消えて、新緑から深緑へと夏山のプロフィルになりつつある。
 木立に広葉樹の種類が多く見られて、雑木が多ければこそ新緑も秋の紅葉も美しい。国土緑化の植樹祭で両陛下の植えられる樹種も針葉樹から広葉樹が多くなってきた。
 これから7月の中旬頃まではうっとうしいツユに入る。
 日本列島における年間降雨量は6千数百トンといわれている。
 ツユはシトシト降る頃が長く、前線が刺激されると豪雨になることもある。芭蕉の“五月雨を集めて早し最上川”や蕪村の“さみだれや名もなき川のおそろしき”の句に雨足を感じる。
 しかしツユがなくては田植えもできない。
 日本民族の食糧は米が主体であり、田植えはアジア・モンスーン地帯に居住する人々の独得な民族風景である。米づくりが東南アジア諸国の民族を宿命的に結ぶ。
 植物生態学会シンポジウムで日本を訪れた海外の研究者たちが、早苗田を見て、こよなく美しい人工自然だと賛嘆したという。整然とした水田風景に農民の勤勉さと農耕に対する心情を読みとったらしい。
 ツユ明けと共に祭りの夏がおとずれる。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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