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2015年08月19日

香月泰男の肉声

香月泰男の肉声
▲コレクション展会場

 現在、コレクション展「1940-50年代の香月泰男」が開催中である。
 会場では、NHKの「日曜美術館」で放送された香月泰男のインタビューをモニターで見ることができる。私も含め生前の香月の姿を知らない者には、たいへん貴重な映像である。
 それを見ていると、シベリアでの過酷な日々のなかでも、画家としての感覚はさまざまな刺激に敏感に反応していたことをうかがわせる。というのも、かの地で「肌でじかに経験した」光や風は、その後、故郷に戻ってきた画家の内面を強く支配することになるからだ。「たかだか2年」というシベリアの経験を香月に描かせ続けたものは、おそらく何らかの思想や決意といった抽象的なものではないのだろう。むしろ故郷の平和な自然のなかにさえ、シベリアのあの時と同じ光や風を感じてしまう生々しい画家の身体感覚そのものではなかったか、と香月の肉声を聞きながら考えた。
県立美術館副館長 斎藤 郁夫


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)サンデー美術館
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