2017年05月17日
何者?
実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)
暇な時は、本を読む。系統だって読むのでもなく、まして教養を養うなんて、はなから頭にない。楽しいから読む。乱読である。面白いことに私は、読む本によって人格(そんな大層なものではなく気分程度のもの)が変わる。
介護小説を読めば、私は認知症を患う要介護2の患者に変身する。そして考え、悩む。
『老人介護専門の施設に入居しなければならない。費用は? 急いで箪笥の引き出しを開けて貯金通帳の残高を調べる。ああ、どうしよう…入居できない…』
海外旅行の添乗員の旅行記を読めば、私はすぐさま変身。ホテル出発直後のバスの中の添乗員と化す。
『皆様、パスポート、お金、大丈夫ですか? お足元もいいですか? よもやホテルのスリッパという方はいらっしゃいませんね』
推理小説を読めば刑事に変身。グルメ雑誌を読めば、有名ホテルのカリスマシェフになる。執事にも娼婦にもなる。執事の時と娼婦の時とでは、友人に出す手紙も変わる。
『拝啓、あなた様にはお元気で…。ねえ、アンタ元気?』
となれば、私は何者? 一日の大半は変身して別人格。本を選ぶときのみ私が現れるのか? 他人に勧められて読む本が多いので選別も人まかせ。私なんてどこにもいない…。
暇な時は、本を読む。系統だって読むのでもなく、まして教養を養うなんて、はなから頭にない。楽しいから読む。乱読である。面白いことに私は、読む本によって人格(そんな大層なものではなく気分程度のもの)が変わる。
介護小説を読めば、私は認知症を患う要介護2の患者に変身する。そして考え、悩む。
『老人介護専門の施設に入居しなければならない。費用は? 急いで箪笥の引き出しを開けて貯金通帳の残高を調べる。ああ、どうしよう…入居できない…』
海外旅行の添乗員の旅行記を読めば、私はすぐさま変身。ホテル出発直後のバスの中の添乗員と化す。
『皆様、パスポート、お金、大丈夫ですか? お足元もいいですか? よもやホテルのスリッパという方はいらっしゃいませんね』
推理小説を読めば刑事に変身。グルメ雑誌を読めば、有名ホテルのカリスマシェフになる。執事にも娼婦にもなる。執事の時と娼婦の時とでは、友人に出す手紙も変わる。
『拝啓、あなた様にはお元気で…。ねえ、アンタ元気?』
となれば、私は何者? 一日の大半は変身して別人格。本を選ぶときのみ私が現れるのか? 他人に勧められて読む本が多いので選別も人まかせ。私なんてどこにもいない…。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│おんなの目