サンデー山口

実際の紙面はコチラ（公開期間は発行から1カ月間です）

　今回は、「金」はキンでカネではありません。キン色が好きです（もちろん、カネも好きです）。
　「金」とは、“形声・音符の今と、土と、点々と光るしるしとからなる。土の中にあって光るもの”。手持ちの辞書にはこう記してある。つまり、私は光るものが好きなのです。
　色紙でも金銀が好き。光を浴びて光るガラス玉が好き。本物の金や宝石は大好きだけど、これは高価なので論外。色紙の金色を板に貼り、その上にガラスの破片を置く。朝日に夕日に、日中の強い光にも美しく反射する。見ていて飽きない。
　金色のテープが好き。太いのより細いのがいい。最高三ミリ。一ミリならなおいい。鋭く光る。
　金色は他の色と合わせてもいい味がでます。金は他の色を引き立てる見事なパートナーでもある。黒の色紙に金色のテープを縦横に巡らせると、中世の古城の奥方に着せたくなる。赤に金なら七歳の少女に。緑に極細の金なら芸者さんに着せたい。
　あずき色に金色が一番好き。あずき色の四角い色紙に金色テープを丁寧に縦横バランスよく貼る。こんな布があったら、もちろん私が着る！
　若草色に金も優しい組み合わせで品よく見えます。これはあなたにどうぞ。いや、あなたには青色に太い金テープがいいかな？