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2017年08月16日

全てに通じる

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 『一升枡で米や麦を量るのに、一升あればよいのではない。うんと山盛りにしておいて水平にスキッとはらう。それは詩の方法でもある。事実に正しくとだけ願っていては米は量れない。山盛りをみて人はオーバーだとか虚妄だとそしる。その盛り過ぎなしに詩がまちがいなく本心をとどける事は困難である』。永瀬清子。
 うーん、と唸る。
 一升枡ぎりぎりの考えしか持たずに詩を書いては、詩は細る。豊かな詩にはならない。一升の詩を書くには、うんと山盛りのものがなければ書けない。山盛りのもの、それは何か?
 永瀬氏のエッセイや詩論を読めばわかるかもしれないが、それは永瀬氏の論である。もちろん、それも読むが、その前、自力で考えてみよう。私が考えつくのはたいしたことではないが、考えることは楽しい。
 私は、経験ではないかと思う。経験は強い。詩が骨太になる。経験を基に虚構が構築される。自分の経験から出た言葉は、生身の人間を揺すぶる。月並みだが、良く生きたか、が問われる。
 永瀬氏は1906年生まれ、1995年に死去。1945年から岡山県赤磐市の生家に戻り農業をし、社会活動をしながら詩作を続ける。
 さあ、詩の母といわれる永瀬氏の詩を読もう。教えを請おう。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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