サンデー山口

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　今日は、少々尾籠な話になるが、ご勘弁願いたい。
　夢を見た。
『場所は、南の国の宮廷の大広間。お后様のベッドに私は脱糞した。脇に立つ花の形をしたスタンドの光でそれがはっきりと見えた。私は這って逃げながら振り返りそれを確認した』
　私はびっくりして起き上がった。お尻の辺りを探った。ああ、良かった、人生七十年の間に脱糞した夢を見たのは初めてだ。お尻に違和感を残したまま、呆然と天井を見上げた。築五十年の天井には染みがあり汚れている。私も草臥れているんだろうなあ。
　いや、待てよ。ウンチのウンは運ではないか！　良い事が起こる暗示かもしれない。“夢判断”の本を開き“脱糞する夢”の項を読んだ。
◎ラッキーな夢です。大金が入るでしょう。コロコロと小さな便なら小金しか入りません。いずれにしろ大吉の夢です。
　おお、なんたる幸運。高齢により身体の筋肉や筋がのびきり緩くなり、すべてが解放状態になってしまったのか、と心配したが、なーんだ、幸運の吉祥なんだ。
　いや、待てよ。この夢判断をすべて信じるほど私は若くはない。大金を手にすることはないと思う…いや、待てよ。希望を持とう。
　夕方にはお尻の違和感は消えた。平穏な一日だった。これ幸運？