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2000年01月01日

No.38「ぬまばばさまのさけづくり」

No.38「ぬまばばさまのさけづくり」

福音館書店
作・絵:イブ・スパング・オルセン
 訳 :きむら ゆりこ

 風のない夏の夜、沼地に白いもやが立ちのぼると、デンマークの人たちは「ぬまばばさまが おさけを つくっている」と言うそうです。『ぬまばばさまのさけづくり』はそんな言い伝えをもとに、オルセンがイメージをふくらませて作ったおはなしです。
 ぬまばばさまはまず、古い切り株で作った釜に沼の水をくみ入れます。ばばさまの子どもたちは、夕焼けの紅、小鳥のさえずり、なめくじの皮、はたねずみの鼻息など酒作りの材料を集め、釜の中に入れていきます。おにびこぞうが釜をあたためるとお酒はふつふつと煮立ち、湯気が沼地一帯に立ちこめます。念入りにかきまぜ、特製のたるに移しかえたら出来上がり。味をよくするために秘密の場所で半年ほどねかせます。
 春のはじまりの日、沼の底で眠っていたばばさまたちは目を覚まし、芳醇な香りを漂わせるお酒を囲んでパーティーを開くのです。ほろ酔い気分のぬまこぞうがあちこちにふうっ! と息をふきかけると沼の生命は次々に目覚め、あたりは一気に春。花の香りにうっとりしながら、ばばさまはこうつぶやきます。「さあて、ことしはいつ さけづくりに かかろうかね」
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
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