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2000年01月01日

No.46 「ぽとんぽとんはなんのおと」

No.46 「ぽとんぽとんはなんのおと」

福音館書店
作:神沢 利子
絵:平山 英三
 冬。雪に閉ざされた山奥の暗くて深い穴の中で2匹の子ぐまが生まれました。子ぐまたちはかあさんぐまの大きくて暖かい腕に抱かれ、おいしいおっぱいを飲みながらぐんぐん大きくなっていきます。
 ほら穴の中からは外の世界を見ることはできませんが、耳をすますと様々な音が聞こえてきます。子ぐまはそれが不思議でたまりません。「かーん かーんって なんの おと?」「つっぴい つっぴいって なんの おと?」そのたびにかあさんぐまは「きこりが きを きる おとでしょう」「よい おてんきがうれしくて、ひがらが うたっているのでしょう」と、やさしく答えてくれるのです。
 どどー どどーっという雪崩の音、つららの溶けるぽとん ぽとん…響いてくる音は、春が確実に近づいていることを教えてくれます。
 やがて、春風が運んできた花のにおいに誘われて3匹は明るい外へと出て行きます。足元に片栗の花が咲き、水浅葱色の空から光がふりそそぐ中を、かあさんぐまに寄り添っておそるおそる足を進める子ぐまたち。不思議いっぱいの世界へ踏み出す2匹の足音とともに、胸の高鳴りが聞こえてくるようです。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
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