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2000年01月01日

No.13「木はいいなあ」

No.13「木はいいなあ」

偕成社
作:ユードリイ
絵:シーモント
訳:西園寺祥子

 長女が幼稚園に入るまで住んでいた下松には、樹齢300年を越える大きなセンダンの木がありました。ここには自然と近所の親子連れが集まり、毎日飽きることなく遊んでいました。葉っぱや実を使っておままごとをしたり、枝を使って地面に絵を描いたり…。大きく広がった枝は、夏には涼しい木陰を作り、冬には葉を落としてあたたかな日ざしを届けてくれました。1本の木の下で過ごす穏やかな時間は、子ども達だけでなく親達にとっても大切なものだったように思います。
 『木はいいなあ』を読むと、あのセンダンの木の下で過ごした時間を思い出します。絵本の中で子ども達は積もった落葉の上をころげ回ったり、枝に上って海賊になってみたり、思いのままに遊んでいます。牛や馬は木陰で休み、枝先では小鳥もさえずっています。幹に寄りかかってお昼寝をする人、お弁当を広げてピクニックを楽しむ人・それぞれの形で身を寄せるものたちを、木は全身で受けとめてくれます。
 最後のページには、一心に「自分の木」を植えている少年の姿が描かれています。少年は木と共に大きく枝葉を広げていくことでしょう。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
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