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2000年01月01日

No.22 「月夜のみみずく」

No.22 「月夜のみみずく」

偕成社
詩:ジェイン・ヨーレン
絵:ジョン・ショーエンヘール訳:工藤 直子

 以前、近くの山のムササビを見る会に参加しました。巣穴と教えられた場所は、幹のはるか高い所にあり、集まった二十数名は息を潜めて巣穴を見つめていました。
 ムササビも人の気配を感じてか、なかなか姿を見せません。期待と緊張の入り混じった数十分-夕暮れの林に漂っていたこの時の不思議な空気を『月夜のみみずく』を読んだ時に思い出しました。
 「わたし」は初めて父さんに連れられ、みみずくを見るために雪の森へやってきます。背中を這い上がってくる冷気、夜の森の不気味な気配に耐えながら、少女は父親と夜の森を歩きます。探せども探せども姿を見せないみみずく。あきらめかけていた時、父さんの鳴き真似に反応した1羽のみみずくが、大きな翼を広げて現れ、金色の目で2人をじっと見つめます。
 やがて みみずくは
 おおきなつばさ うごかして
 音もなく 影のように えだをはなれ
 森のおくへと かえっていった
 家へ帰る親子の後ろ姿には、森の神秘に触れることのできた喜びが
充ちあふれています。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
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