アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 67人

店長情報 トップページ
店長情報

2000年01月01日

No.23 「ウルスリのすず」

No.23 「ウルスリのすず」

岩波書店
作:ゼリーナ・ヘンツ
絵:アロイス・カリジェ
訳:大塚 勇三
 『ウルスリのすず』の舞台はスイスの山奥の小さな農村です。ここでは暖かい春を迎えるために、子ども達が鈴を鳴らしながら家々を回り歩くお祭りがあるそうです。
 ウルスリは、小さいながらも働き者の男の子。鈴祭りの前日、家の仕事をすませると、一番大きい鈴を借りるため村の広場まで走っていきました。ところが大きい鈴は大きい子達に取られてしまい、残っていたのは一番小さい鈴一つ。ウルスリは、そんなちびっこ鈴を持って歩きたくありません。何とかしたいと考えているうちに、山の上の夏小屋に置いてあった大きい鈴のことを思い出します。
 ウルスリは暗い森をぬけ、雪原を渡り、半日がかりで山小屋にたどり着きました。そこで待っていたのは村一番大きく立派な鈴でした。
 一夜を明かしたウルスリは翌朝とぶようにうちへ帰っていきます。その年の鈴行列の先頭はもちろんウルスリです。そのうれしそうな表情!
 「私は、自分の子ども時代のかがやきを、すべての子、とりわけ町の子どもたちに、いくらかでも伝えたいと願いました」という作者カリジェの思いがまっすぐに伝わってくる作品です。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


同じカテゴリー(えほんのとびら)の記事画像
No.194 「うみべのまちで」
No.193「ふしぎなたいこ」
No.192「なぞなぞあそびうた」
vol.191「ぞうのババール こどものころのおはなし」
vol.190「てんぷら ぴりぴり」
vol.189「はじまりの日」
同じカテゴリー(えほんのとびら)の記事
 No.194 「うみべのまちで」 (2019-06-12 00:00)
 No.193「ふしぎなたいこ」 (2019-05-08 00:00)
 No.192「なぞなぞあそびうた」 (2019-04-10 00:00)
 vol.191「ぞうのババール こどものころのおはなし」 (2019-03-13 00:00)
 vol.190「てんぷら ぴりぴり」 (2019-02-13 00:00)
 vol.189「はじまりの日」 (2019-01-16 00:00)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。