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2000年01月01日

No.27「ねこのごんごん」

No.27「ねこのごんごん」

福音館書店
作:大道あや
 花咲き乱れる庭を思い思いに歩き回るにわとり。井戸の上で白ねこに頭をなめてもらい、気持ちよさそうに目を細めている三毛ねこ。『ねこのごんごん』の表紙を見ていると、一つひとつの命が、ありのままの姿でのびやかに生きている幸せを感じます。
 捨てねこのごんごんは迷いこんだ農家に住みつき、老猫ちょんと出会います。木から下りる時にはおしりを下にすること、にわとりがひよこを連れている時には近づかないほうがいいこと…生きる上で猫として必要なことを、ごんごんはちょんから一つひとつ学びます。
 曼珠沙華の燃える秋、ガラス戸に北風の吹きつける冬、沈丁花が香りを放つ春…ページをめくるごとにゆっくりと流れていく季節の中で、ごんごんは成長し、ちょんは年老いていきます。やがてちょんは「なにごとも じぶんで おぼえることが かんじん」
という言葉を残し、息をひきとります。
 夏祭りの花火を一人で見ながら「ちょんよりも りこうで つよいねこになりたい」と思うごんごん。その後ろ姿を、ちょんが「がんばれよ」と、山百合のかげから見守っているような気がします。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)えほんのとびら
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